BEAR BEANS COFFEE STORY

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◆私にとってのこれまでの珈琲

 昔から、なんとなく「コーヒー」を飲んでいたような気はします。

会社勤めをしていた頃は、朝の身支度の最後に市販の粉コーヒーをざっと水筒に入れ、お湯を適当に注いで、蓋をかたく閉めながら家族に「いってきます」と声をかけ、バイクにまたがり仕事に行くのが朝のルーティン。

仕事の日のコーヒーは、「オンとオフの切り替え」のようなものでした。

休みの日は、いつもの水筒がマグカップに変わります。

少し遅めの朝食を済ませ、少しだけ読書の時間。ページをめくるたびにただよってくるコーヒーの香り。休みの日のコーヒーは、くつろぎの時間におくゆかさを足してくれる存在でした

◆面倒なのに、なんだかおもしろい

 ある時、ショッピングモール内のお店でコーヒーを豆で買えることを知り、新しいもの好きの気持ちが高まり、買ってみることに。

その時はミル(豆を粉砕して粉にする器具)を持っていなかったので、その場で豆挽いてもらっての購入。

ドリッパーとフィルターは店員さんにすすめられたレジ横のものを買って、帰宅後すぐにネットで調べながらコーヒーを淹れてみました。

これまでのコーヒーを飲む工程より手間も時間もかかるのに、なんだかおもしろい。

湯気と一緒に部屋中に広がっていくコーヒーの香りに癒されながら、滴下されていく茶色い珈琲を眺めていました。

少しずつ、私にとっての「コーヒーの存在」が変わっていきました。

◆珈琲って、もっと美味しいものなのでは?

 休日には、少し贅沢な気持ちでコーヒーをドリップして淹れるのが習慣になりました。

そして、自分でコーヒーをドリップする時間は至福だなと感じてきた頃、ドリップのたびになんだかコーヒーの味や風味に違いがあることに気づきました。

「もしかして、コーヒーは、ドリップする条件や方法などで味が変わるのでは?」

そう思うと、調べずにはいられない。ドリッパーを変えてみたり、お湯の温度にこだわってみたり、コーヒーミルを買って自分で豆を挽くようにしてみたり、色々探求する日々。

 休日には、少し贅沢な気持ちでコーヒーをドリップして淹れるのが習慣になりました。

そして、自分でコーヒーをドリップする時間は至福だなと感じてきた頃、ドリップのたびになんだかコーヒーの味や風味に違いがあることに気づきました。

「もしかして、コーヒーは、ドリップする条件や方法などで味が変わるのでは?」

そう思うと、調べずにはいられない。ドリッパーを変えてみたり、お湯の温度にこだわってみたり、コーヒーミルを買って自分で豆を挽くようにしてみたり、色々探求する日々。

◆焙煎したてのコーヒーが飲みたい

 産地の異なる豆をいくつか同時に購入して飲み比べをしている頃、焙煎から日が経っている豆ほど共通する雑味を感じることに気がつきました。ネットで少し調べてみると、同様の情報がチラホラと。

「焙煎したてのコーヒーが飲みたい!」

すぐに「自家焙煎」のコーヒー豆を売っているお店を見つけ、焙煎したての豆を購入できるタイミングを見計らって来店・購入させてもらい、自宅で焙煎後すぐのコーヒーをドリップすることに成功。

今までのコーヒーと比べ物にならないほどに泡がモコモコと膨らんでいくのを見て驚愕した。

そして、なめらかな舌触りで、透き通った味の煎りたてのコーヒー。

煎りたてのコーヒーは、たしかに、全くの別物でした。

 ◆焙煎したてのコーヒーが飲みたいなら、自分で焙煎してみよう

 焙煎からの経過時間で味が変わるのなら、焙煎についても知りたい。

生豆ってどんなものなんだろう。

このような疑問や探究心に向き合い始めるのに、そう時間はかかりませんでした。

そして、いつの間にか、自分でコーヒーを生豆から焙煎してコーヒーを飲み比べるようになりました。

ですが、焙煎のたびに違う味になるコーヒー。

とても奥の深い世界に足を踏み入れてしまった、と感じたものです

 ◆どんどんコーヒーの世界観が広がっていく

安定して焙煎ができるようになった頃には、手鍋で少量ずつしていた焙煎も小型の焙煎機で行うようになり、豆の種類や特徴ごとで焙煎の度合いや温度の調整などにこだわるようになっていました。

そして、生豆の状態でも焙煎過程でも焙煎途中でも異なる特徴を持つ豆同士を合わせての「オリジナルブレンド」をつくり、もっともっとコーヒーを広い世界観で楽しむようになりました。

手間をかけて自宅で焙煎してまでコーヒーを嗜む理由は、「煎りたてのコーヒーが飲みたいから」。

スーパーで安価で買えるコーヒー、コンビニで1杯100円で手軽に買えるコーヒー、大手チェーン店で1杯400円ほどで飲めるコーヒー、自家焙煎珈琲店でこそ嗜める煎りたてのコーヒー。

どれも身近で、自分の趣味嗜好やこだわりに合わせて選んでほしいものではあるのですが、だからこそ、「煎りたてのコーヒーの美味しさや魅力をもっとたくさんの人に知ってもらいたい」という気持ちが膨らんでいきました。

◆そして、いま…

 一人でも多くの人にコーヒーの魅力を知ってほしい、コーヒーによって華やかになるくつろぎの時間があることを伝えたい、と考え、自家焙煎のコーヒー豆専門店を営んでいます。

そして何より、「煎りたて珈琲」の美味しさや魅力を知ってもらうために、オーダーを受けてから焙煎を行うことにこだわり、皆さまに珈琲を届けています。

焙煎したてのコーヒーは、約2週間〜3週間ほどかけて、1日単位で味を変えていきます。皆さまにも、この日に日に変わるコーヒーの味わいや奥深さに触れながら、ぜひじっくりとコーヒーを味わっていただきたいです。

 一人でも多くの人にコーヒーの魅力を知ってほしい、コーヒーによって華やかになるくつろぎの時間があることを伝えたい、と考え、自家焙煎のコーヒー豆専門店を営んでいます。